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​研究所について

​ この研究所を最初に作成し始めたのは2004年のことでした。それから20年、環境の整備や研修の開発などを進めてきました。利用者である先生方や学生諸君がウェブでの研修に参加しやすくなってきたのはコロナのおかげです。コロナは学校現場のみならず社会に大きなダメージを与えましたが、こうしたネット上で自分の能力を向上させることに多くの人を慣れさせたのは事実です。
​ これでやっとネット上で研修が可能となったと思いました。教員をしていると、日々の激務に追われて自分の能力や専門性を向上させる時間的精神的ゆとりが無くなります。ネット上で研修を行うことは、先生たちが好きな時間に好きな内容について納得のいくように自己研鑽できる場を生み出すことを可能にします。
 私は大学の教員として多くの学校現場で多くの先生方と授業力向上や学力向上に取り組んできました。その中で多くの先生方と中々結果の出ない状況を踏み越えて、学校作り、学級作り、授業作りを進めてきました。
 授業を作るのも、クラスを作るのも、学校を作るのも、決して簡単なことではないし、時間のかかることです。目に見える結果が出ることの方が少ないと思います。それでも多くの先生方が、一生懸命取り組んでいることを私は知っています。

 教師の仕事はどれも複雑で高い専門性を必要とします。幅広い知識も深い教養も求められます。教師になってから、それらを高めるのは自分の責任ではあるのですが、実はその研修の幅も機会もそれほど多くはありません。できるだけ多くの研修をコンテンツとして提供し、専門性を身につけていただきたいと思っています。

​ 私の研究は学力の形成と評価に関わるものですが、それは実際の授業の中でいうと、教材分析と学習場面の設計、学習過程の構築、その場で子どもを「見取り」、効果的に介入することで学習場面を生み出す実践的力量となります。授業を良くしたいと思う先生は多いのですが、その道筋はたくさんあります。その一つとして是非このサイトの研修を受けてみてもらいたいと思います。
 このサイトの研修と提供する情報は、「自分で教材に向き合い、自分で子どもに向き合い、子どもの認識や思考のプロセスを想定し、学習場面や学習のプロセスを設計し、それを実際の授業の中で実現していく」能力を育成するために開発したものです。他人が作った授業をいくらまねしてみても、授業が上手くならないのは、教師自身が教材や子どもに向き合って、その認識や思考のプロセスを組み立てていくプロセスを経ないと、実際の授業の中で、子どもとやりとりしながら学習を進めていけないからです。
 おそらく、実際の授業の中で教師が行っていることは、発問や指示、板書、評価やなにか諸々の形のコミュニケーションとして捉えられ説明されてきました。しかし、私は、教師にとって必然性のある、おそらく10分程度の学習場面を連続するコミュニケーションとして準備することを可能にする視座は「見取り」と「インターベンション(介入)」にあると考えています。「話し合いが滞っているなあ」と思うから、話し合いを活性化する関わりを教師はとるのであって、授業をやっていても、関わりを持つ必然性を感じられない人は、効果的な学習場面を生成する起点を見出すことができないので、学習者にとって必要となる学習が提供できず、指示ばかりで、課題をこなすような授業に陥ってしまいます。

 学習状況や学習能力を授業の中で「見取る」眼を養う研修を基盤にしながら、効果的な介入の事例を分析する事例分析を重ねていきます。前者は学力に関する理解を深めることで有り、後者は学力形成に必要な学習方法に関する理解を深めることです。

​ 時間はかかります。専門性も高いですが、教師の営み自体先ほどから述べているように多様で複雑で専門性の高いものですから、時間をかけて研修を継続して頂きたいと考えています。

スタッフ紹介

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松友 一雄

福井大学

教育学部 教授

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