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31 相手や目的を意識した表現を求める

社会的な言語運用を意識させる

31 相手や目的を意識した表現を求める

教師の日々の指示の言葉が上の図に示したような言語活動を求めていない場合、言語能力は向上しない。「◯◯君、~ですか?」「◯◯さん、チョット言ってみてくれるかな」などという指示ではなく、「みんなに分かるように説明してください」や「ちょっとみんなに報告してみようか」「昨日読んだ本を先生に紹介してみて」など、誰に対して、どのような目的で、どのような発話行為を行なって欲しいのかを明確にした指示や発問に心がけることで、学習者は自分で状況を判断して効果的な発話行為を選択していくようになる。
 また、例を挙げるとか、比べるとか言った論理的な操作も実を言うと、こうした「説明」「報告」の工夫なのであって、話し方の工夫ではない

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