表現能力①

説明の方法を習得させる

 説明の方法に意識的になることは、音声表現能力だけではなく文章表現能力の根幹にある。それは、説明することのゴールが相手に理解してもらうことにあるからだ。相手に分かってもらうために工夫をすることが表現の質を向上させるのだから、説明の方法を多様に習得することは、様々な方法を組み合わせて分かりやすく説明するパフォーマンスを導くことになる。

 とはいえ、高校生や大学生くらいになるともう少し高次の説明の方法があるようにも思えるが、基本的にはここに掲げている程度の方法が、目的や状況に応じて効果的に使いこなせたり、組み合わせて多角的に説明できたりするようになれば十分だと考えている。

 

 こうした説明の方法は、「理解の方法」でもある。それゆえに様々な社会的言語行為の中でもっとも重要なのは「説明する力」を育ててやることだと思う。他者に説明する際には他者の理解をゴールにするのだから、自分に説明をする場合は自分の理解をゴールにするのである。

 分かろうとする対象の特質に応じて、それに適した理解の方法がある。様々な理解の道筋を他者への説明という学習活動を通じて習得しているのである。