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43 学習者の発話の質を捉える

発話へのまなざしと評価の観点

43 学習者の発話の質を捉える

日々の授業の中で、学習者の発話の質を捉え、適切に指導を行なっていくことが、日々の積み重ねとして学習者の言語力を育成する。
 特に、「語彙力」、「構文力」、「文章表現力」の3つに焦点を当てれば上の図に示したような観点で基本的な見取りは可能となる。
 語彙の乏しい学習者の発話を見とった場合には、類似する語彙を探させてみたり、きちんとした語彙を使用するように促すなど、語彙の体系化や細分化を促す学習や関わりが必要となる。
 文にならない発話を繰り返す学習者には、主語や述語などを補って表現する事を促すことや、その場で文を書かせて読ませるなど、形としての「文」を意識させる指導が必要となる。
 文章として伸びやかさがなかったり、論理の欠落が感じられる場合には、接続詞が獲得されていないことが考えられるため、接続詞に続けて発話をつなぐような関わりやプリントで接続詞を意識させるといった指導が必要となる。

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